吹き付け塗装が簡単というのは“言葉のマジック”!?

吹き付け塗装をDIYでやろうとすると、イメージ的には簡単でスピーディなのですが、やってみるとなかなかむずかしい~。

「それなので途中で降参してやめました。

やっぱりローラー塗装のほうが私には似合っています」などと気弱になってしまう人もけっこういます。

DIYで吹き付け塗装の主流になっているのは、素人でも扱いが比較的手軽といわれているスプレーガンです。

吹き付け塗装のメリットは、塗料をつねに一定の量に保てて、塗膜の表面に色ムラや塗りムラができないこと、コツさえつかめば素人でも簡単と言われていますが、それなら誰がやっても成功するはず。

“コツさえつかめば”というのは言葉のマジックのようなもので、プロでさえコツをつかむのに何年もかかる修行の場があるのに、何でもコツで片づけられたら誰もが達人になれてしまいます。

吹き付け塗装は簡単そうに見えてしまうのが騙されやすいところ。

本気になってコツをつかまないと失敗の連続になってしまいます。

吹き付け塗装の対象になる外壁なんて、そんなにいくつもあるわけではないので、自宅の外壁を塗装するにしても一発勝負です。

ガンの扱い方はもちろん、塗装面のダマやムラをなくす方法、塗料の均一感、乾燥と天気の関係、仕上げに対する割り切りと完成度など、ちょっと考えただけでも、体験しなければ分からないことがヤマほどあります。

またある人にコツを聞くと、「スプレーガンのコツはスピードにある」と言い、ある人は「塗り重ねにこそコツがある」と言います。

考えてみればコツとは人それぞれにあるもので、裏を返せば、その人の苦手を克服することだとも考えられます。

屁理屈はこの辺にして、自分なりに考えたスプレーガンによる吹き付け塗装のコツというものをお話ししておきましょう。

スプレーガンは、塗装面に対してつねにガンの噴射口が直角になるように構えます。

直角でないと塗料を噴射したときに塗料が垂れてしまったり、塗布面が滑らかに仕上がりません。

この状態でいくら重ね塗りをしても表面がザラつき、ムラが出てしまいます。

スプレーガンを横に動かしながら重ね塗りをしていきます。

壁面からの距離とスピードを一定に保ってください。

速すぎず遅すぎず、スプレーガンの癖と注入してある塗料の量を把握すれば適切なスピードが把握できます。

塗料が残りわずかになると垂れや吹き出しを起こす場合があります。

一定の太さの帯と次に重ね塗りしていく帯びが、4分の1~3分の1の感じで重なるように吹き付けてください。

スプレーガンをもっている手首は真っ直ぐに固定しブレないようにしましょう。

塗料を新たにつくって追加するときは同じ調合で色味を合わせ、同じ希釈率で再現させます。

そうでないと色ムラ・色違いが生じます。

中断するときは使用塗料が蒸発によって変色しないよう、密封して日陰か暗いところに保管します。

ゴミやホコリが入ると、そのまま吹き付けられてしまったりスプレーガンの噴射口が詰まってしまいますので要注意です。