外壁の塗装を玉吹きでやるのは職人さんの領域。DIYなら上級者。

外壁を塗装する方法の1つに「玉吹き」というのがあります。

みなさんも住宅街を歩いていると、知らない間にたくさん目にしている外壁塗装の1つです。

手塗りのペンキのような感覚とは異なり、外壁の表面が砂や玉砂利を吹き付けたようにザラザラしている状態のもので、種類はいろいろあるようですが、そうした処理方法を総称して「玉吹き」と呼んでいるようです。

この玉吹きという方法は、塗装面に簡単に厚みをもたせることができて、工期が短縮できること。

またコストが安く抑えられることなどから、施主さんにも塗装工務店の職人さんにも、また建売住宅などの建築会社・デベロッパーにも喜ばれています。

方法としては、カップ型の吹き付けのエアガンで圧縮・圧送した粘度のある塗料を、砂利のような素材といっしょに混合して玉状に壁面一面に吹き付けます。

玉吹きの種類は細かな砂の粒子のようなものから、水が滴り落ちて潰れたようなものまでいくつもあり、個性を出したり高級感を醸し出したり、変幻自在に演出できるところが魅力です。

また塗料や混合材の色を換えることで、玉吹きの風合いや色味も無限大につくれると言って良いでしょう。

塗装専門の工務店にもよりますが、6種類~10種類の玉吹き(外観仕様)があり、熟練の職人さんが対応しています。

また玉吹きは仕上げだけではなく、下地としても使います。

シーラーといっしょに下地に使って、仕上げには色のついた塗料を吹き付けしたり、下地から玉吹きを重ねていって厚みを出すやり方です。

一般的にはコストとの相談になりますが、“薄い塗膜を効率よく見栄えよくつくれるのが玉吹きの利点”ですから、玉吹きを何度も重ね塗りすることはないようです。

この玉吹きをDIYで行うことも可能ですが、ビギナーとして行う最初のころは、玉吹き外壁の補修からはじめてみることをおすすめします。

意地の悪い表現になりますが、外壁塗装の技を全体的に身につけて上達するには、簡単な補修やリフォームから入って全面吹き替えに至ったほうがレベルが高くなると言われています。

理由は簡単です。

私も含めてたとえば外壁の塗装を玉吹きでやろうと思い立ったら、玉吹きを行うことにのみ意識が先走りしてしまって、養生のことも足場のことも、下地処理や下地調整のこともすっ飛ばしてしまうからです。

私もそれで大失敗をしたことがあり、一度スプレーガンを使った吹き付け塗装から遠ざかっていた時期があります。

「外壁塗装は養生から覚える」、「足場の安全を確保する」、「下地処理こそ成功への近道」~。

これは吹き付け塗装に失敗して以来、私が心に刻んできた教訓です。

すべてをショートカットして玉吹きだけがうまくできて、それで耐用年数がきちんと確保できれば良いのですが、下地処理も下塗りも満足にできていない塗装が、プロと同じ耐用年数や耐久性をもつはずがありません。

玉吹きの耐用年数は、プロの職人さんが行って7年~8年と言われています。

ほんの少しの塗装や補修を行うにも、養生、足場、下地処理の基本や手順はつねに怠らないようにしましょう。